怒涛のような出張ウィーク
朝に神戸を出て大分で講演し、
飛行機で羽田に飛びそのまま東京泊。
翌朝、松本に移動して講演し、
大阪に帰って夜また講演。
そして、翌日からは山形出張へ
この一連のロード、始まる前はぞっとしてたんやけど
行ってみるとそれぞれの土地で色んな方とお会いして
いい感じにエネルギーが循環してる?気がしてくるから不思議。
ただ、桜満開の大分から、翌朝はマイナス4℃の松本、などと
長距離の移動では、身体への負担は否めない
心身ともに元気に乗り切るためには・・・・
やっぱり「ご褒美」が一番のカンフルとなるのであります
そこで山形出張を延泊して、てっちゃんと旅行に行ってまいりました。
予備知識ナシのまま山形に到着したので
今回の旅行ではのんびりしようか~~なんて言ってたのに。
現地情報で色々行きたいところを発見し
レンタカーで走り回るハメになる、落ち着きの無い私たち。
せやけど、走り回る価値があるだけの、山形はステキなところでした
まずはお昼ご飯にお蕎麦でも
と、目標にしていたお蕎麦屋さんの近くに、美味しそうな団子屋さんを発見
天童の「みよまつ」さんで、できたてのお団子を。
色んな種類があって迷ったんやけど
よもぎにつぶあん、くるみ、ずんだん、黒ゴマ
の4種類をチョイス。
仙台では「ずんだ」だったけど、山形では「ずんだん」と呼ばれているらしい。
だだ茶豆の旨味と甘味に程よい塩が効いてます。
「くるみ」もコクがあって、なかなかよろしい。
けど、一番の美味しさの秘密はやはり団子。
さすが米どころ!!!
4本の団子と大盛りのお蕎麦を平らげ、目指すは米沢
途中、「高畠ワイナリー」に寄りました。
山形産シャルドネ100%、フレンチオークの樽で熟成させたスパークリングワイン、
記念のヴィンテージのものを2本購入
さっそく荷物を増やしてしもた~~
けど、せっかくやしね
米沢牛を食べる前に、しっかり腹ごなしせなあかんので
向かったのは、米沢城跡と上杉神社
上杉鷹山公で有名です。
「なせば成る なさねば成らぬ 何事も
なさぬは人の なさぬなりけり」
の言葉が胸に刺さります
こんな言葉を、人の上に立つ立場の人が口にするには
相当な覚悟と決意が必要。
言葉の意味だけじゃなく、その想いを想像するとグっとくる。
何事も、まず「できる!」と考えて、行動しなければ
さて、心の充電を終えたら、お腹の充電を・・・
いよいよ!待ってました!!の米沢牛
鉄板焼きではなく、焼肉屋さん「べこや」へGO
鉄板焼きやと、自分の好みの焼き加減で食べられへんやん?
だから、「せっかくの美味しいお肉の焼きすぎ」が許されへん私には焼肉がエエんよね
外せないのは、やっぱりハラミです
お肉の柔らかさと、旨味がちょうど良いバランス
他にも色々食べたけど、印象的やったのは「ミノ」かなあ。
ミノって堅くて歯ごたえだけだったり
やたら脂っこかったりするんやけど
今回のは、噛むほどにうまみが出てくる。
うーん、美味しいお肉は、たまに食べるご褒美がちょうどいい。
そしたら、しっかり美味しさも味わえて、健康にもひびかない
そして翌日は、日本海側へ
湯田川温泉に宿をとり、酒田まで足を伸ばしました。
酒蔵を見学したあとは、「土門拳記念館」へ。
池のほとりにある、コンクリートの建物。
中に入ると、カッシーナのソファもあるシンプルな空間ですが
その作品のもつパワーには、圧倒されます
こんな写真、初めて見た・・・
実物よりもリアルで、絵画よりも鮮やかで
写真から伝わるパワーに、ザワっと血が騒ぐのです。
シビレました。
「いいな~素晴らしいな~」と感じるもの。
それを自ら作り出すには、
その感動の100倍、いや1000倍のパワーがいる。
見ているだけで、そのパワーをひしひしと感じる作品でした。
旅の締めくくりは、ずっとずっと行きたかったレストラン
「アル・ケッチャーノ」へ
庄内浜から車で10分ほどの道路沿いにあるお店は
その土地の素材を発掘し、料理を作り出す奥田シェフのレストランです。
10品ほどのおまかせコースの中でも特に美味しかったのがこの2皿。
岩魚と平目のテリーヌに10種類の野菜・ハーブのサラダを添えて。
軽くスモークした岩魚と平目。
ねっとりと熟成した旨味に香ばしいスモークの香り
野菜とハーブの食感や香りもアクセントに。
エビと山形「はえぬき」米のリゾット。
エビの頭はカリカリの素揚げ、身は半生に調理され
添えられたリゾットの食感は、一粒ひとつぶの甘味がわかる火入れ
表面を炙ってさらに香ばしさを演出。
エビとお米、それぞれの甘味と香ばしさがお互いを引き立てます。
素材の味=そのまま、とか焼いただけ、煮ただけ
というのではなく。
かといって最近の料理にありがちな「泡」とか「液体窒素」とか
わけわからん料理でもなく。
素材の持ち味を生かしつつ、工夫され、最適に調理されてある
そのバランス感覚が絶妙なのです。
素材がもつ味が損ねられることなく
「こういう美味しさを味わって欲しい」というシェフの思いが
まっすぐに伝わる、素晴らしいお料理でした
色んなものを見て、食べて、いっぱい感動の山形でした