心ひとつ
日本代表がパラグアイに負けてから、なんだか脱力感を感じてしまいます
惜しいところで負けて、めっちゃ悔しいって気持ちは山盛りやねんけど
2002年のドイツ大会のときのような虚しさは感じないのが救いかな
なんてゆーか、悔しいけれど胸を張れるってゆーか。
テレビを見ながら、きっとたくさんの日本国民は感じていたはず。
グランドに立っている訳じゃないけど、そこに自分がいるような気持ちになったこと。
そして、みんなが心から声援を送る「一体感」を。
バカ騒ぎしてる若者たちにさえも、
「な~んや、普段はシラけてそうやのに
みんなホントは熱くなりたかったんや」って。
あんなにも「心ひとつ」になれた感覚って、今までなかった
それはきっと、選手たちのプレー、言葉や表情から、
彼らの気持ちが伝わってきたからやと思う。
そして試合を重ねる毎に目に見えて成長していく選手たちを見て
すがすがしい気持ちになれたよね。
長友選手なんて、どんどん顔つきが変わっていったもんね。
私が印象的だったのは、試合後の松井選手。
普段はクールな彼が、あんなに悲しそうに涙を流しているなんて
「本当にたくさんの人が応援してくれて、感謝してる。
病気の人たちも・・・(ここでまたウルっときてる姿がイジラシイ)
自分たちのプレーでたくさんの人に勇気を与えたかった。」
というインタビューの言葉に、また泣けてきた
そして本田選手は感謝とともに
「応援してくれた人も、批判してくれた人も、
すべてが僕たちに必要な力だった」
マイナスを転じてプラスを生み出す彼の力が現れた言葉やと思う。
高校3年生の選手権で負けたときも、キャプテンだった彼だけは
泣かずにほかの選手を励ましてた。
その時からずっと、彼には結果が出なかったときにも
自分に足りないものを考え、克服できる力をつけてきたのだろう。
その心の強さが、PKのときのあの余裕感を出してるのかもしれない。
彼はもっと未来の自分を見てる。
だからからこそ「決めて当然」な雰囲気を
自然にかもし出せるんやろうね。
一方、長谷部選手は
「この仲間とともにプレーできたことを誇りに思う。
ほとんどの選手はJリーグに所属しているので
応援してくださった日本の人々も、引き続き
Jリーグの試合にも足を運んでもらい、応援をお願いしたい」
なんとゆー素晴らしいコメント
きっと、テレビを見てたお母様方は、石川遼クンともども
「あんな息子が欲しいわ~」と思ったことでしょう。
サッカーに興味を持っていただいた皆さん、Jリーグを応援しましょう!!!
こーゆー選手たちの言葉は、考えて出てくるものではなく
普段からの気持ちがその中に自然に現れてくるもの。
それぞれの夢と責任を胸に、精一杯戦ってきた選手の皆さんに
心から感謝と拍手を送りたいと思います
そして、そして、岡田監督の第一声は
「素晴らしい頑張りを見せてくれた選手たちを勝たせてやりたかったけど
それができなかったのは、自分の責任」
そう、「勝ちたかったけど」ではなく、「勝たせてやりたかった」んです。
この言葉にも、岡田監督がどれだけ選手たちのことを想っているかが
現れてるんやと想う。
昨年、岡田監督の講演を聞く機会があったんよね。
そのとき、岡田監督は
「自分は情にもろい性格だとわかっている。
しかし、それが監督としての弱さになってはいけない。
だから、選手と食事をしたり、飲みにいったりは絶対にしない。
結婚式にも、出席しない。
本当は誰だってみんなに好かれたいし、仲良くしたいだろうし、私も同じ。
だけど、監督は、チームが勝つためには、選手を切り捨てることもしなければならない。
だから監督を引き受けるときに、選手との付き合いも絶たなければいけないと決めた」
ということを話していた。
その話を聞いて、普段のシブイ表情の奥には
いっぱい熱い気持ちがあるんやな~~~と思ったんよ。
そしてデンマーク戦のあとの監督のインタビュー。
「試合中、アベをどうするかという指示を選手に出したが
周りがうるさくて声が聞こえなかった。
しかし、選手たちは自分たちで考えて、その対応をしてくれたことが嬉しかった」
これこそが、選手たちの成長の証やと思う。
2002年ドイツ大会のときは、監督の指示をあおぎ待っているときに
スキをつかれて失点してしまったんやから
「指導者の考えを、自分たちで考えて、実践できる」
これほど指導者冥利につきることはないでしょう!
なんだか「アンカーウーマン」という映画を想い出しました
女性アナウンサーを目指す女性への
プロデューサーであるロバート・レッドフォードの厳しい指導!
しかし、彼女の成長とともに二人の間には愛が芽生え・・・
というベタなラブストーリーですが、私は結構好き
いやいや、人を育てるための本当の愛情には厳しさも大切なんよね~。
日本代表が与えてくれた勇気を胸に
私たちも日々、チャレンジし、楽しみ、失敗しても立ち上がり、
切磋琢磨して進化しなければね
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